Share

5. 絶望の響き

Penulis: 月城 友麻
last update Terakhir Diperbarui: 2025-10-25 11:17:27

 中は話に聞いた通り闘技場のような広大な広間となっており、壁沿いの柱列に配置された魔法のランタンが一つずつ火を灯し始め、ゆっくりと神秘的な明かりで空間を満たしていった。

 まるで遥か古の魔術が目覚めるかのように、広間の中央で黄金の輝きを放つ魔法陣がゆっくりと姿を現す。その輝きの中心から、まるで大地の怒りを体現するかのように、|赤鬼《オーガ》が威風堂々と立ち上がる。その血のように赤い肌、頭部から勇ましく突き出た二本の角は鬼の王者としての誇りを示していた。

「あ、あれが|赤鬼《オーガ》でゴザル……か?」

 フィリアの心臓が、|赤鬼《オーガ》から放たれる威圧的なオーラに震えた。その存在感は、これまで立ち向かってきたどの敵をも凌駕し、まるで暗黒の渦に飲み込まれそうな圧迫感があった。

 熱い決意で挑んだボス戦。しかし、目の前に立ちはだかる想像を超えた強敵に、三人の心に恐れの影が忍び寄る。三人の額を浮かぶ冷汗は、内なる動揺の証だった。

「ビビっちゃダメ! あれに勝つの! 私たちはあいつより強い! いいね?」

 ソリスはバクンバクンと高鳴る心臓に浮足立ちながらも、フィリアの手をギュッと握り返す。

「私たち……、あれより強い……の?」

 すっかり雰囲気にのまれてしまっているイヴィット。

「強い! 勝てる! |華年絆姫《プリムローズ》は常勝無敗よ? この世界は強いと信じたものが勝つの! 信じて!」

「わ、分かったでゴザル……強い……強い……」「そう、強い……勝てる……」

 フィリアもイヴィットもギュッと目をつぶり、ブツブツと自分に暗示をかけていく。

 いよいよ三人の人生をかけた命がけのチャレンジが始まる――――。

 身長三メートルはあろうかという、巨大な筋肉の塊である|赤鬼《オーガ》はいやらしい笑み浮かべ、三人娘を|睥睨《へいげい》した。

 グフフフ……。

 不気味な笑い声が広間に響き渡る――――。

 直後、カッと赤く輝く目を見開くと、|赤鬼《オーガ》は両手のこぶしを握り、極太の腕の筋肉を誇示しながら咆哮を放つ。

 グォォォォ!

 部屋の空気がビリビリと震えた。

 腹に響く重低音の咆哮に、三人は本能的に恐怖を呼び起こされ、ガクガクとひざが震える。その圧倒的な存在感は、数え切れない冒険者たちの夢と希望を踏みにじってきた証のような、冷徹な自信に満ちていた。

 しかし、勝つ。勝たねばならない。|華年絆姫《プリムローズ》が今後も輝き続けるためにはコイツを倒さねばならないのだ。

 ソリスは悲痛な覚悟を決め、震えるひざを押さえると自分に言い聞かせるように叫ぶ。

「行くよ!」

「りょ、了解でゴザル」「は、はい……」

 ソリスは前衛として大剣を構えて|赤鬼《オーガ》に|対峙《たいじ》し、二人は部屋の隅で杖と弓を構え、戦闘態勢に入る。

 ズーンズーンと地響きを起こしながらソリスに迫る|赤鬼《オーガ》。手に持つ丸太のような重量級の棍棒を軽々と振り回しながらニヤニヤと笑っている。

 そんな棍棒は到底受けることはできない。当たったら全身の骨が砕けてしまう。ソリスは攻撃の隙をついて間合いを詰めようと思ったが、想定よりはるかに素早く振り回される棍棒に隙が全く見当たらなかった。

 棍棒は近くをかすめるだけでものすごい風が舞う。ソリスは右に左にステップを踏みながら棍棒の間合いから逃げ続けるしかできない。

「くっ! なんて奴だ……」

 グワッ!

 その時、|赤鬼《オーガ》が痛そうに顔をしかめ、うめいた。

 イヴィットの矢が飛んできて腕に刺さったのだ。さらに、フィリアのファイヤーボールが飛んできてボディーに炸裂し、辺りに閃光が走る。

「ヨシッ!」

 頼もしい援護射撃にソリスは一瞬希望を感じたが、|赤鬼《オーガ》はひるむことなく、むしろ怒りを攻撃に込めてさらに鋭く棍棒をソリスめがけて振り下ろす。

「ひぃっ!」

 すさまじい速度ですっ飛んでくる棍棒。ソリスは横っ飛びに跳んでギリギリのところで何とかかわし、ゴロゴロと床を転がった。

 |赤鬼《オーガ》はそんなソリスを鼻で嗤うと、後衛の二人の方へ目標を変える。

「ヤバいでゴザル!」「き、来た……」

 青ざめる二人。フィリアは慌てて腕を伸ばし、シールドを展開した。

 地響きをたてながら一歩一歩後衛に迫る|赤鬼《オーガ》。

 ソリスは慌てた。後衛に狙いを移されるというのは前衛失格なのだ。

「お前の相手はこっちだ!」

 ソリスはダッシュして|赤鬼《オーガ》に向け大きく大剣を振りかぶった。

 その瞬間、オーガは後ろも見ずにいきなり棍棒をグルンと振り回す。

 へっ……?

 気がつけば棍棒は目の前に迫り、ソリスは慌てたがもう間に合わない。

 ガッ!

 大剣がクルクルと宙を舞い、腕をしたたかに打ち据えられたソリスは苦痛に顔を歪めた。

 くぅぅぅ……。

 |赤鬼《オーガ》は少し振り返り、そんなソリスを鼻で嗤うとフィリアたちへと足を進めた。

 完敗だった。近づくことすらできない。この、残酷な力の差の現実にソリスは打ちひしがれ、無念の中叫んだ。

「撤退!! イヴィット、帰還石を!」

「い、今……」

 イヴィットがポケットから帰還石を取り出した時だった。

 カシャーン!

 砕け散ってパラパラと床に飛び散り、氷のように溶けていくシールドのかけら――――。

 |赤鬼《オーガ》渾身の一撃がシールドを叩き割ったのだ。

「うひぃ!」「きひゃぁ!!」

 無防備となってしまった二人の前に立ちはだかる巨大な|赤鬼《オーガ》。

 目を赤く光らせ、嗜虐的な笑みを浮かべると、大きく棍棒を振りかざした。

「帰還石! 早く!」

「ハイな! あぁっ!!」

 イヴィットは恐怖に震える手で帰還石をつかみそこない、床に落としてしまう。

 コロコロと床を転がる帰還石――――。

 いやぁぁぁぁ! ひぃぃぃ!

 直後、無情にも|赤鬼《オーガ》の棍棒は凄まじい速度で二人を捉えた。

 広間に形容しがたい異様な音が響き渡る――――。

 それはまさに絶望の響きだった。

Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi

Bab terbaru

  • アラフォーだって輝ける! 美しき不死チート女剣士の無双冒険譚 ~仲良しトリオと呪われた祝福~   68. 限りなくにぎやかな未来

    「ここが上位世界……なのかしら?」 ソリスは恐る恐る黄金の花畑に足を下ろし、辺りを見回した。しかし、視界を埋め尽くすのは、風に揺れる黄金の花ばかり。人の営みを示す建物の影すら、この神秘の楽園には見当たらなかった。 女神を生み出し、自分たちの世界の根幹を形作った驚異的な科学技術の聖地を思い描いてやってきたソリスは、目の前に広がる牧歌的な風景に困惑の表情を浮かべる。上位世界とは超文明の未来都市ではなかったのか? 少なくともどこかにジグラートを超える壮大なサーバー群があるはずだが……コンピューターどころか建物一つ見当たらない。「ねぇ? パパはどこにいるのかなぁ……」 セリオンの瞳に不安の影が宿る。まるで迷子の子猫のようにおずおずと周囲を探るが、花畑が広がるばかりで困惑してしまっていた。「どこかなぁ……? テロリストのアジトもどこなんだろう……。ん……? あれは……?」 ソリスは、風景の中にわずかな異変を感じ取り、少し盛り上がった岩場へと足を進めた。 すると何かにつまずいた――――。「いたたた……、何かしら?」 ソリスの足元で、何やら異質な丸いものがゴロリと転がり、黄金の花々が悲鳴を上げるように押しつぶされる。瞳を凝らすと、そこには人の手によって生み出されたとしか思えない、精緻な彫刻のような造形が見えた。まるで太古の秘密が、この花畑の中に眠っていたかのようだ。「え……? 何……?」 震える指先で、ソリスは恐る恐るそれに手を伸ばした。ゆっくりとひっくり返した瞬間、息が止まった。眼前に現れたのは、ブロンズの輝きを纏った女神像の首だったのだ。 美しく均整の取れた目鼻立ちに流れる長い髪の毛、それは見まごうことの無い女神様、その像だった。優美な曲線を描く顔立ち、繊細な造作が見て取れる瞳には、かつての栄光を偲ばせる。

  • アラフォーだって輝ける! 美しき不死チート女剣士の無双冒険譚 ~仲良しトリオと呪われた祝福~   67. 黄金の丘陵

    「セ、セリオン……」 ソリスはその小さな味方をハグし、サラサラの金髪にほほを寄せた。「あー、子龍ちゃんね、パパも上にいるからいいかもね」 シアンはニヤッと笑い、セリオンの肩をポンポンと叩く。「え!? パ、パパ……?」 驚いたように碧い目を見開くセリオン。「そうだよ? キミは上の世界からやってきたのさ。良く知らないけど地球で成人まで過ごすのが龍族の掟だとか何とか……。あ、言っちゃマズかった……かな……」 シアンは失敗したという顔をして顔をゆがめた。「そ、そうなんだ……。パパ……」 言葉にできない感情がセリオンの喉をつまらせ、長い|睫毛《まつげ》に覆われた瞳を伏せた。 ソリスは胸に広がる切なさを抑えきれず、震えるセリオンを優しくその腕に包み込んだ。どんな事情があるか分からないが、家族と離れ一人でずっと暮らすことの寂しさは相当のものがあるはずだった。 震えが収まるのを待ってソリスはセリオンの青い瞳をのぞきこむ。「どうする? 行く……?」 しばらく口を結んでいたセリオンだったが、決意を秘めた瞳でソリスを見上げた。「行く……行くよ! 僕の成長をパパに観てもらうんだ!」 セリオンはギュッとこぶしを握って見せる。「オッケー! じゃぁすぐに出発! そこの二人は後方支援。ミッションが成功できるかどうかは君らにかかってる。いいね?」 ニヤッと笑ったシアンは、極薄のタブレットを二枚取り出し、フィリアに渡した。「ま、任せとき!」「わ、わかりましたえ」 テロリストの拠点を叩くなど、本来初心者がやるようなものじゃない特級の任務である。二人は責任の重さにビビりながらも気丈に返す。「よーし! タブレットの中にテロリストの通信履歴が

  • アラフォーだって輝ける! 美しき不死チート女剣士の無双冒険譚 ~仲良しトリオと呪われた祝福~   66. 光翼の舟

     チャン、チャン、チャランチャ♪ ソリスのスマホがけたたましく鳴った――――。「誰かしら……」 ソリスは怪訝そうな顔で画面をのぞきこむ。「やぁ! お疲れー!!」 勝手にスピーカーフォンがつながって、シアンの声が響いた。「お、お疲れ様です……」「手練れ相手にフォーメーションCはダメだって教えたよ?」 シアンは不満そうな声を響かせる。 まさか戦闘をチェックされていたとは思わなかったソリスは、うつむき加減で顔をしかめた。「ま、まさかあんなチート防具があったなんて思わなかったんです……」「まだまだ甘いな。おっと……」 ズン、ズンと激しい爆発音が次々と電話の向こうから聞こえてくる――――。 どうやら戦闘中にかけてきたらしい。 ソリスは眉をひそめ、セリオンと顔を見合わせる。「シアンさんはいつも戦っているねぇ……」「お忙しいのね……」 その時、ひときわ激しい爆発音が電話越しに伝わって、スマホがビリビリと震えた。「きゃははは! 成敗! ざまぁみろってんだい! あー、ゴメンゴメン。で、そのテロリストはどうやら上位世界とつながってるみたいなんだよね」 会心の勝利で上機嫌のシアンは予想外のことを口にする。「えっ!? じょ、上位世界……ですか!?」 ソリスは色めき立った。女神を創った上位世界、それが本当にあって、あのテロリストも関係しているらしい。「そうそう、キミが行きたがってた所じゃん?」「え、ま、まぁ……」「行ってくる? んぐんぐんぐ……ぷはぁ!」 何かを飲みながら気軽にすごいことを言うシアン。「えっ!? そ、それは、行ける

  • アラフォーだって輝ける! 美しき不死チート女剣士の無双冒険譚 ~仲良しトリオと呪われた祝福~   65. もっと強く

     ソリスは燃えるような灼熱の痛みを背中に感じながらギリッと奥歯を鳴らした。なぜそんな女神も持っていないようなチート防具を持っているのか? テロリストとは一体何なのか? 疑問を感じながらガクリと力を失い、意識が遠くなっていく。 くぅぅぅ……。 ソリスは力尽き、花々の中に身を預けると、意識は闇の中へと沈んでいった。「あぁっ! おねぇちゃーん!!」 涙をこぼすセリオンがソリスへと駆け寄ろうとしたが、フィリアの手が強く引き留める。「アカン! 今はあかんで!」「離してっ!」 セリオンはもがくがフィリアは毅然とした態度でそれを制した。「はっ! 『今』だと? お前らに次はない。すぐに全員死ぬんだよ!」 男は嗜虐的な笑みを浮かべながら両腕を高く掲げる。 刹那、天空を染め上げる巨大な紅い円環が頭上に展開した。直径数十キロはあろうかという輪は雲をも超える高空に鮮やかに輝き、息を呑むほどの威圧感を放つ。 それは、まるで彼らを狙っているのではなく、この星全体を破壊しようとするような途方もない悪意を感じさせた。「な、なんや!?」「べらぼうどす……」「ひぃぃぃ!」 世界の終焉を予感させるその光景に、彼らの心は凍りつく。 そうこうしている間にも、巨大な円環の中に六芒星が息づくように浮かび上がり、その周りを幾何学模様が星座のごとく彩っていく。それは大地を覆う、途方もない規模の魔法陣。その姿は、人知を超えた力の結晶のようだった。 あわわわわ……。ひぃぃぃ……。いやぁぁぁ! 三人はギュッと身を寄せ合う。 やがて魔法陣は息を吹き込まれたかのようにまばゆく輝き始めた。稲妻のような閃光が飛び交い、まるで生き物のように脈打つエネルギーが周囲を包み込んでいく。その威力は、太古の地球に激突し恐竜を絶滅させた隕石すら凌駕するかのようだった。「くっくっく……この星ごとお前らを滅ぼしてやる。も

  • アラフォーだって輝ける! 美しき不死チート女剣士の無双冒険譚 ~仲良しトリオと呪われた祝福~   64. 次元牢獄

    「ハーッハッハッハ! 女神の手下どもめ、我らの怒りを思い知れ!」 漆黒のサイバースーツに身を包んだ大柄な男が、紫色の光に包まれながら上空からゆっくりと降りてくる。その禍々しい姿はまるで魔王が降臨するかのようにすら見えた。 あっ……。 ソリスは男の顔を見てつい声を漏らす。それはジグラートで戦ったテロリストだった。確かにシアンが息の根を止めたはずなのに、なぜ復活しているのだろうか? ソリスはその得体の知れない邪悪な存在の復活に、冷や汗がじわりと額に浮かぶのを感じた。「休んでもらおかしら」 珍しく怒りを露わにしたイヴィットは、空間を裂いて黄金に輝く弓矢を取り出すと、ためらうことなく男の心臓に向けて放つ――――。 バシュッ! 美しい緑色の微粒子を振りまきながら、風を切って男へと一直線に突き進む黄金の矢。その輝きはまるで、煌めく彗星のようだった。 しかし、男はニヤリと笑うとフッと消えてしまった。一瞬辺りにチラチラと無数の気配を感じたが、それもまた消えてしまう。「えっ!?」「ど、どこ……?」 突然の消失に一行は動揺し、顔色を失った。戦闘中に敵を見失うなんてことは、あってはならない重大なミスだった。訓練中に何度もシアンのゲンコツで戒められたのに、実戦でやらかしてしまった自分の不甲斐なさに、ソリスは口をキュッと結んだ。「なんだ、どうしようもないド素人だな……」 男は一行の背後で腕を組み、仁王立ちして不敵に鼻で嗤っていた。その表情には明らかな余裕が見受けられる。これはいつでも自分たちを瞬殺できる、という意味なのだろう。「くっ……」 驚いて振り返ったソリスは奥歯をギリッと鳴らした。 確かにシアンとの戦闘訓練ではよくやられた技ではあったが、実戦の緊張の中ではそれを生かすことができなかった。「女神はこんなおばさんたちをどうしようって言うんだ? 余程の人材難だな、ハッハッハ」 ソリスはそんな挑

  • アラフォーだって輝ける! 美しき不死チート女剣士の無双冒険譚 ~仲良しトリオと呪われた祝福~   63. 波乱のスローライフ

     翌日、早速家を建てることにした三人。 隣の空き地の上空には、イヴィットがデジタルな操作で創り出した巨大な二階建てロッジがフワフワと浮かんでいる。「はい、おろしますえ?」 モスグリーンのチュニック姿のイヴィットは、眉間にしわを寄せながらいつになく真剣な表情で両腕をロッジに向け、ゆっくりと下ろしていく。「ハイ! オーライ、オーライ! あっ、もうちょっと奥やで!」 フィリアは横から眺め、基礎にしっかりと下りるように調整している。「ほな、いきますえ? それーー!」 轟音と共に大地が揺れ、土煙がゆったりと立ち上る中、神秘の花園に立派なロッジが立ち上がった。「おぉぉぉ!」「いいね、いいね!」「すごーい!」 湧き上がる歓声。 |古《いにしえ》の巨木から切り出されたかのような太い丸太が支える大きな切妻屋根が威風堂々と空を覆っている。壁もまた森の豊かさを感じさせる立派な丸太が組み合わされてできていた。そこから漂う芳醇なヒノキの香りは、まるで森の精霊たちの歓迎の調べのように、みんなの心を包み込む。「いやぁ、最初っからこんな立派な建物を建てられるなんて才能あるわ……」 ソリスはロッジを見上げながらポンポンとイヴィットの肩を叩いた。物体をデータから|顕現《けんげん》させる方法はシアンから教わってはいたものの、こんな巨大な建造物をいきなり生み出すことはそんな簡単な事ではない。「せっかくのスローライフやろ? 精を出しましたわ」 はんなりとほほ笑み、得意げなイヴィット。「すごいなぁ……。これ、どないやるん?」 フィリアはポカンと口を開けながら首をかしげた。「ふふっ、フィリアはまだまだやね。ちゃんと情報理論学んどはったんかしら?」 ちょっと意地悪な顔でイヴィットは笑う。「もー、イヴィットまでそないなこと言うん?」 フィリアは口をとがらせる。「イヴィットさん! すごいよぉ!」 セリオンは目を

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status